tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ショパン「幻想即興曲op.66」

ショパンの生前発表された作品番号はop.65まで(ちなみにop.65はチェロソナタ)です。
すなわちop.66のこの曲は遺作ということです。

その理由は、ショパンはこの曲を気に入っていなかったからだとされています。
(気に入らなかったのは当時の流行りの音楽に乗っかった曲だからと聞いたことがあるんですが、裏付けとなる情報は出てきませんでした)

この曲は死後処分してくれと、ショパンは友人フォンタナに言い残したそうですが、フォンタナはそれを破り、世に出しました。
おかげで今弾けるのですね、フォンタナさん、ありがとう!

私世代の話で恐縮ですが、アニメ「タッチ」で南ちゃんが、この曲で新体操を演技していました。

この曲は3部形式。
左3連符と右16分音符をどう合わせるか、それが課題です。

片手を徹底的に練習して2拍で捉えて均等に入れるしかない。
この音とこの音の間のこの辺で入れる、なんて厳密に考えてしまうと、テンポがいつまで経っても上がりません。
大きく流れで入れていきましょう。

ここが出来れば中間部は楽勝だし、コーダをしっかりさらえばクリアできるでしょう。

幻想即興曲が弾けると何か弾いてって言われたときに便利ですね。