tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

チェルニーやさしい20の練習曲より「14番」

とても短い曲です。構造も単純。

付点音符の和音を転回しながら上行していくこの曲、この曲のポイントは、
16分音符分の長さで、目指す和音を用意する難しさ、
これに尽きると思います。

音を読むだけでなく、指番号を予測してポジション用意が難しい。

三和音には、基本形(右において指番号135)、第1転回形(指番号125)、第2転回形(指番号135)がありますが、一度覚えれば、この指づかい(手の形)は、どの和音にも応用がききます。

これが、頭に入っていると、からだに馴染んでいると、咄嗟に勝手に出てきてくれます。

からだに染み付くほど弾きこんで覚えちゃいましょう。
いろんな曲で役に立つことと思います。

適切な指番号がからだに備わっていると初見力もあがりますし、弾き間違いが少なくなると思います。

小さいうちにマスターしてほしいところです。
一度ついた適当な指で和音を弾くクセは、大人になって矯正するとき、大変時間がかかります。

もちろん指づかいには、例外もありますが、この曲で、この和音のときはこの指番号、という基本を覚えましょう。

ここで時間をかけて習得することは、明日の自分がラクになるための、明日の自分への投資ですよ。