タイトルが長くなってしまいました。
同じ曲を指導しても、
ある子は出来そうだから、もう一歩、踏み込んだところまで要求して出来るようになってから丸にします。
ある子はそれなりに弾けたら丸にします。
それを、えこひいきと勘違いされたら、とても残念です。
音楽はただ間違えずに弾けたらいいわけではありません。
音楽的なことを追求していくことも大事です。
しかし、どうしても得手不得手がありますから、その子の発達度合いに応じて合格ラインを決めます。
本当は、このラインまで(音楽的に弾けるラインまで)弾いてほしいと目標を高く掲げたいけど、全員にそれを求めたら1曲に何ヵ月もかかってしまう子が出てしまいます。
そうなるとイヤになってしまいませんか?
ですので、ヤル気や自己肯定感を損ねないように、早目に切り上げる(合格にする)こともあります。
上手な子も普通の子も等しく、ピアノを好きになってもらいたい、音楽が心の支えになってもらいたい、これが私の教室の理念です。
上手でないならピアノを楽しむ価値がない、では決してないのです。
「私はもっと音楽的なことまで要求されたのに、あの子は音楽的どころかミスがあっても丸になった、ズルい!」
という近視眼的な考えは違います。
あなたを見込んで、ハードルをあげたのです。
間違えずに弾けた喜びから、
次のステップとして
音楽的に弾けた喜びを知って欲しいからです。
意地悪で丸にしないわけではありません。もっと俯瞰して大きな視野で見ていることに気がついてほしいです。
生徒さんはみんな可愛いです。
その子にとってピアノを学んだことが人生でプラスになるよう願っています。