tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

こどものバッハより「2番メヌエット」

長らくバッハの作品とされていましたが、ペッツォールトさんが作曲者だということがわかりました(ちなみに3番のト短調メヌエットもペッツォールトさんの作品だそうです)。

うちの教室では、ぴあのどりーむ5で一回このメヌエットを勉強します。ぴあのどりーむでは、前半だけ、装飾音なしの簡易バージョンです。

そして晴れてこの本で全曲やります。

ノンレガートという弾き方も覚えてもらって、モルデント、プラルトリラーも説明します。

ノンレガートは案外難しい。
指先を強く保ちながら、脱力して腕の重さを使って柔軟に弾きます。
勘の良い子はいいけど、コツを掴むまで時間のかかる子もいます。

また、この楽譜は強弱記号が書かれてありませんね。
バッハの頃、ピアノが登場したわけですが、当時、ピアノはまだまだ重要視されていなかったよう。
でも、今、現代のピアノで弾けるわけですから、軽く音楽的にディナーミクをつけて弾きましょう。

ちなみにノンレガートについては
バロックの時代のレガートで弾けなかった楽器に倣って、
当時の楽器で表現できた躍動感や、響きの抑制のため(ピアノだと響きすぎる)にノンレガートで弾かれることが多いそうです。

最後は軽くリタルダンドすると終わった感が出ます。

今までと違った奏法に面白いと思ってくれたら嬉しいです。