tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ギロック「アラベスク・センチメンタル」

全音の青い楽譜、「ピアノピースコレクション1」に収録されています。

ギロックの曲ははずれがないんですけど、この曲も良く出来ています。

曲名も素敵ですが、名前負けしていない流れる美しさ。
子どもでもラクに弾けるのに曲としての満足度が高いです。

左右の橋渡しも優雅、ペダルを多用するので響きも楽しめます。クアジアルパ、ハープのごとく。

左右の交差も、初めての子どもにはワクワクポイントですね。

ギロックさん、子ども心わかってるなあ!
易しくても、心の琴線に触れるような曲をみんな弾きたいんです。
上手な人しか美しい曲を弾けないなんて悲しすぎる、それを叶えてくれたのがギロックさん。

最後にギロックのピアノの先生方へ宛てた言葉をご紹介します。

「初歩的なポイント、“音楽を表現する事”これをしっかり確認して欲しいのです。全てはその事の為にあるのです。一番大切なのは、作曲者から演奏者そして聴く人の心へのストレートなコミュニケーションです。素直に表現する事です。聴く人がそれを“分かち合いたい”と思わない限りそれは芸術ではないと思います。」

アメリカの音楽雑誌は「ギロックの名前は世界中のピアノの先生に魔法をかける」と称賛しました。

私も魔法をかけられたクチなのです。