ある日の体験レッスンにて。
そのお子さんは、現在進行形で違う教室で習っており、進級を機に教室の見なおしのため、体験を希望されたとのことです。
とある曲を弾いてくれました。
ドレミファソまで1、2、3、4、5の指を
つかって弾いてくれ、ソに続くラまでも5の指で弾いたのに、一瞬目を疑いました。
フレーズの切れ目でもないのにです。
それも先生の運指の指示の書き込みがあります。(つまり、指番号5と5の連続の指示です)
どこかで指くぐりしてほしかったなあ。
特別な場合を除いて同じ指の連続は定石にありません。
私は、習って1年目の幼児さんでも指くぐりを指導します。小さな子どもに指くぐりなんてムリだろう、という指導者の姿勢にガッカリしました。
イマドキのお子さんは賢い子多いですよ、ご存知ないのかなあ?と少し驚きました。
ちゃんと教えてあげれば指くぐりできますよ。教えないのは指導者の怠慢です。
実際、その子は指くぐりができるはずの年齢でした。また定型発達のお子さんです。
コホート効果なのか、数十年前の同じ年齢のお子さんより、よくできる子が多く感じます。
一度覚えて良しとしたものを、また変えることの方が回り道なのではないかと思います。
しかし、指くぐりを指導すべきことを指摘して、
相手の先生の批判をするのも、生徒さん欲しさみたいで私にはできませんでした。
ここは言うべきだったのかな、悔やまれます。
残念ながら、その子は前の教室を続けることを選択されましたが、やりきれない思いでいっぱいです。