全音のソナチネアルバム1の7番にあたります。おそらく、ソナチネアルバムで一番最初にとりかかる曲だと思います。
私は、この曲、オーケストラに聴こえてしょうがないんです。
ハイドンの交響曲第94番に「驚愕」という有名な曲がありますが、その第2楽章がイメージされるんですよね。同時期の作品でハ長調同士だからかなあ。同じ感覚の人いるかなあ。
驚愕交響曲は、演奏中居眠りするマナーの悪い聴衆に向けて最弱音からのフォルティシモのティンパニでびっくりさせたという、あれです(←それが曲名の由来です)。聴衆をおどかして困らせてやろうではなく、ハイドンのユーモアだったと思われます。
なので、このソナチネ1楽章の冒頭左はティンパニのごとく弾いてほしいです。
明朗快活に一滴の湿り気もなく、ティンパニのように明るく乾いた音で弾いてほしいなあ、つまらなさそうじゃなく、楽しくて仕方ないというふうな演奏で。
第2主題も弦楽器集団に聴こえます。映像が目に浮かぶよう。
オーケストラを代表する「交響曲」も第1楽章はソナタ形式であることが多いですからソナチネ(小ソナタの意)もオーケストラをイメージして弾くと楽しいと思います。
ただ、この曲を学習する子ども時分にオーケストラの知識はないと思うので、実際のところ難しいんですけどね。