tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

信頼して任せる

ぴあのどりーむの曲は短く簡潔な曲が多いのですが、5巻「エーデルワイス」は珍しく長め。
その分難しさがあります。

取りかかって1週めの生徒さん、正しく左は軽やかに右手はレガートで弾いてくれました。

この曲では、右に保持音が出てきますね。右1の指をでファを残しつつ、2、3、4の指でソラシを滑らかに弾きます。

全部の音が残っちゃったり、切れ切れになってしまったり
指の独立が出来ていないと難しい。

左の伴奏形で出てくる、5の指を残すタイプの保持音は比較的易しいのだけれど、何故だか、このエーデルワイスのこのタイプの保持音は難しいんだ、、

小さなこの生徒さんにとってもやはり難しかった様子。
一緒にそこだけ取り出して部分練習しました。

ゆっくり弾きます。
まずファソを弾いて、「ファを残しながら、ラを弾いてからソを離す、シを弾いてからラを離す」と声かけしながら、最後ミドと。

簡単には出来ないので、
何度も頭で考えながら手に指令を送り、新たな回路を作るしかない。

なんとなく出来てきたので、あとはお家でやってみてね、と自主練習をうながします。

努力家の生徒さんだから、自分なりに練習してきてくれることでしょう。
彼女を信頼しているからこそ、完成までレッスンせず、あとは任せました。

この生徒さんは、小さいながらも自立心旺盛で、お母さまも練習にはほとんどかかわってない模様。

とても頼もしく、楽しみなお子さんです。