私なりの感想を書かせてください。
素晴らしい演奏でした。
1曲めはノクターンop.48―1から。
c mollという調性もあるのだろうけど、心をえぐられるような深い悲しみを演奏から感じました。
一気に惹き付けられて目が離せなくなる感じ。
ショパンが乗りうつっているかの錯覚をしそうでした。
マズルカはop.24―1と2でした。
情熱大陸ではマズルカについて難しさを話されていたけれど、私はとても自然に感じられました。
エチュードからはop.25―4とop.25―11木枯し。
op.25―4、一見地味なんだけど彼が弾くと魅力的、男性的で素敵です。
木枯しへは間を置かずすぐに入ります。ポーランドの冬の映像が思い浮かぶよう。
主役でない部分、経過句であったり橋渡し的なところまでが美しいです。
彼の木枯しはYouTubeチャンネルでもアップされていたけれどやっぱり圧巻!
バラードは2番op.38、これは音楽を通して映画を観ているようでした。
牧歌的な部分と激しい部分が交互にやってくるんだけどタッチが違う。
嵐の部分は固いダイヤモンドのような音なんです。
クライマックスを経て、牧歌的a mollで終わるところ、今のは何だったのだろうというようなラスト。
余韻を残してさらに印象付けてくれた感じ。
予選の全部を聴いたわけではないけれど、、やっぱり彼のピアノが私の中ではナンバーワンでした。
(あくまでも一個人の意見です)
ショパンコンクールが現地に行かずとも無料でこんな迫力で聴けるとはいい時代だな。
ありがたいな。
なんだか胸がいっぱいになりました。