tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ショパン「ワルツop.64―1“小犬”」

ショパンの小犬のワルツを指導していて、

うちにある版は冒頭のAs(ラのフラット)、トリルがついてあるものばかりで、私の中ではなんとなくトリルをつけるのが主流でした。

もちろんトリルのつかない版もあるのは知っていました。

さてさて生徒さん、
私が生徒さんに渡した楽譜はトリルがついているもの、
しかしお家にあった楽譜にはトリルがついていなかったようで
無意識にトリルなしで弾いてしまいます。

調べれば、パデレフスキ版にはあって、ヘンレ版にはないとか。
ショパンは各地で楽譜を出版したし、弟子によって教え方を変えたから、これといった正解はないのかもしれません。

私もトリルをつけた方が良い!的な、絶対的なこだわりはないし、
どちらでも好きな方でいいよ、と生徒さんに委ねました。

さて、ここからは有名な話。

この曲は、ショパンとサンドが飼っていた小犬が、自分の尻尾を追いかけてクルクルまわる様子に、インスピレーションを受けて作曲したそう。

ソラドシソラドシと同じところをクルクルまわる音型に上手く表現されています。

右は、楽譜や指を見ないでも弾けるほど弾きこんで、疾走感を出したいですね。
右の4連符は、小犬をなでるようなつもりで(?)すこしブレーキをかけてやると自然に弾けます。

最後の24連符は「24連符」とありますが、3連符と、8分音符(ラドシファソド)にして弾くと収まりが良いです。

この曲、速弾きしたくなるよね、モルトヴィヴァーチェです、速弾きしちゃってください!