楽語とは楽譜に書かれた言葉です。
主にイタリア語で書かれます。
作曲家の母国語である場合もあります。
強弱記号だけでなく、わざわざ書き込むのであるのだから、そこには作曲家の並々ならぬ思い入れがあると思われます。
やはり曲想における楽語は種類が多いです。
例えば、同じ「優しく」でもニュアンスが違う。
優しくの楽語、たくさん集めてみました。
dolce(ドルチェ)=優しく、柔らかく、甘く
amabile(アマービレ)=優しく、かわいらしく
affettuoso(アフェットーソ)=優しく、愛おしく
con tenerezza(コン テネレッツァ)=優しく、愛情をこめて
amoroso(アモローソ)=優しく、愛らしく
teneramente(テネラメンテ)=優しく、愛情深く
ほかにもあるかもしれません。
少し挙げただけでもこれだけありました。
似たような意味の楽語でこれだけ種類があるということは、いかに作曲家が曲のいろんな場面で「優しく」を求めていたのかがわかりますね。
作曲家の意図を汲んで、ぴったりの優しい音を弾きたいですね。