先日のレッスンでラヴェルを聴いていただいたとき、ヴラード・ペルルミュテール氏校訂の楽譜がいいよと先生に薦められました。
古風なメヌエット、亡き王女のためのパヴァーヌはもう2冊楽譜を持っていて乗り気でなかったのですが、その楽譜、楽譜やさんで苦労もなくするっと見つけ、これも出会いかと購入することにしました。
氏はラヴェル直々に教えを受け、ラヴェル弾きのパイオニアなことから、作曲家の考えをダイレクトに伝えてくれます。
音友から出ており、青文字で注釈が日本語で書かれているので私の持っているどの楽譜よりわかりやすいです。
楽語がフランス語で以前に自分なりに調べましたが、書かれていないその他細部のニュアンスまで記されてあります。
これはペルルミュテール氏の弟子である岡崎順子さんの訳の賜物、ありがたい。
いまいち自分のペダリングに自信がなかったところも、誌上で直接レッスンを受けているみたい。音色を追求するための運指も自分では考えつかなかった指づかいで唸らされます。フレーズとフレーズのあいだをブレス記号で指示されていて意識の向けかたも参考になります。
古風なメヌエットでは手の都合上重視していなかったタイ(三部形式ABAのAの終わり)のラヴェルのこだわりを感じました。手をかえてきちんと残す指示でした。
亡き王女のためのパヴァーヌではイメージすべき楽器の種類も書かれていて音楽の色彩が理解しやすかったです。オーケストレーションが得意なラヴェルを身近に感じました。
買ってよかった。ラヴェルを勉強するときのサブの楽譜として必需品だとおもいました。
あとは真似にならない程度にペルルミュテール氏の演奏動画を聴いて勉強したいと思います。