ある日のレッスンにて。
ベートーヴェンのエコセーズを指導していました。
最後まで弾けるようになったから、次は曲想をつける宿題を、と楽語を説明していました。
生徒さんの楽譜は冒頭、ドイツ語で書かれていました。私の持っている楽譜はアレグロとありました。
そのことに始まって、出版社によって書いてあることが違うから見比べて最適なものをチョイスするといいんだよ、という話をしていました。
原典版が作曲家の楽譜に一番近いんだよっていう話も。(でもヘンレ版高いんだよねってぼやきも、、笑)
ところで、春秋社版はベートーヴェンの楽譜にブゾーニが付け足したおまけ(?)も載っています。
話が脱線したついでに、それを弾いてみせたら、目を輝かせ、興味を持って聴いてくれました。
楽語も、楽語辞典で本人に調べさせてみました。国語辞典とひき方一緒だよ、って。高学年になると辞書もひけますね。
ベートーヴェンの楽譜って残ってるの?っていう質問もいただきました。
(残ってるよ、字、汚かったらしいよ、と答えました。)
もっと色々話したかったけど残念ながら時間が来てしまいました。
いつも生徒さんが受け身の、代わり映えしないレッスンでなく、
もっと知りたい気持ち、学びたい気持ちが引き出せて、私にとっても楽しいレッスンでした。
受け身がちの学習者さんは、思いきって先生に質問ぶつけてみては?
興味深い話に花が咲くかもしれませんよ。