ある日のレッスンの会話にて。
生徒さんがうちの楽譜棚を興味深く見ていました。
ベートーヴェンのソナタ集を手にとったので、今年はベートーヴェンイヤーだよ、ベートーヴェンが生まれて250年だよ、のお話をしました。
ベートーヴェンってまだ生きてるの!?の問いに、さすがに死んじゃっていないよ、日本でいえば江戸時代の人だもんね、と答えました。
江戸時代という古さに驚いた様子。
ベートーヴェンってジャジャジャジャーンの人でしょと運命を歌ってくれました。
オーケストラの曲だね、ピアノ曲だとこんなのが有名だよ、と彼女の手にしたソナタ集から悲愴を弾いてみせました。
カッコ良さに気づいてくれて、さらに興味をもってくれたので
今やってるツェルニーはベートーヴェンの弟子なんだよ、と話しました。
ツェルニーはピアノの先生でたくさん練習曲を作ったの、ツェルニーは優秀な先生で、その弟子にリストがいるよ、とリストの愛の夢のさわりを弾いて
同じく今やってるバッハの息子からハイドンにハイドンからベートーヴェンにつながったことも話しました。
と、師から弟子へそのまた弟子へとタスキが渡っていることになぞらえて
同じように、私が〇〇ちゃんを教えて〇〇ちゃんが誰かを教えて誰かが誰かを教えて・・・ってつながっていったら、すごくない?
と、話すと
生徒さんは、いいかもしれないと一言。
何かを感じてくれたようで嬉しかったです。