インベンションにとりかかるというとき、一番最初にとりかかる曲ってこの曲の方、多いのではないでしょうか?
私もそうでした。
私がこの曲をもらった子どものころ、
子どもだましじゃない本物さに嬉しくて、ちょっと大人の仲間入りしたようで、なんとも言えない気持ちになったものでした。
先生に、テーマを見つけてカッコで囲ってきましょうって課題も出されて、
ただ音を拾って正しく弾くだけじゃない奥深さがありそうだぞとワクワクしました。
冒頭、ドレミファレミドソがテーマ。
幾度となく現れるこのテーマ、さながら会話しているみたい。
テーマが出てきたら意識して弾いてみましょう。
ときには反転させてテーマもどきも出てきます。
それだってテーマが形をかえて話しかけてくれているんです。
ときには相手が聞き役にまわったり(15小節め~の二分音符)。
19小節からはテーマをたたみかけ、さあクライマックス、終わりに向かうよ!
確かにポリフォニー(複数の声部からなる)の曲は左右が予想しにくくて弾いてて難しいんだけど、ちょっぴりアカデミックでインテリジェンスに溢れてて、この面白さも感じてくれると嬉しいなあ。
ぜひ苦手意識を持たず、フラットに接してみてくださいね。
馬には乗ってみよ人には添うてみよ曲には弾いてみよ(?)です。
ゲームだって簡単過ぎるとつまらないですよね。
ちょっと難しい方が燃えませんか?