tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ツェルニー30番より「5番」

全音の楽譜ですと1ページの曲です。やった、短い!ラッキー!と思いきや結構内容の濃い曲だと思います。
スキップしたくなるようなリズミカルな曲です。

見た目に黒い(笑)。左は16分音符の3連符です。対して右は16分音符の付点ですね。

ポイントはココ!
うっかり左の3連符のソと右の32分音符、一緒に弾いてしまいそうですが、ここはずらして左のあとに右を入れます。
よりレジェロ感が出ると思います。

ただ、ショパン以前は、左、3連符と、右、付点音符の最後の音は同時に弾くこともあったので決して間違いではないです。
しかし、ずらしての解釈が一般的だと思います。

次に間違いやすいのは左5の指が保持音のように残ってしまうこと。無意識のうちに伸びてませんか?チェックしましょう。
また、右、どこがつながってどこが切れるのか、アーティキュレーションも正しく演奏しましょう。
両手のとき、左右同時に弾くところがずれないようにリズム感よく弾きたいですね。
中間部の右はわーっと暴走しないようにブレーキをかけながら冷静に。

余談ですが、東音企画の「チェルニー30番30の小さな物語」という楽譜では、この5番、「リスさんの木の実ひろい」という標題がついています。
これはイメージしやすいよう後付けされたものです。
自分なりの曲名をつけてみるのも楽しいかもしれませんね。