先程ツィメルマンのコンサートに行っていました。愛知県芸術劇場コンサートホールにて。
プログラムは前半がショパンノクターンを4曲、ソナタ2番。後半がドビュッシーの版画、シマノフスキのポーランド民謡の主題による変奏曲op10でした。
譜面を用いた演奏スタイル。ノクターンは間を十分にとり、いい意味で力を入れず余裕と貫禄ある演奏でした。ソナタは2楽章、3楽章の中間部が印象的でした。感傷的になりすぎず、ルバートも必要以上かけないこと、メロディーを浮きたてて伴奏を控えるのでなく左も活かした音楽のつくりかたが新鮮で良かったです。
ドビュッシーは色彩豊かで絵画的、シマノフスキははじめて聴いたのですが、ロマンティックでとても素敵な曲。高音のピアノがキラキラ綺麗で、低音の響きも深く、ピアノの音域を最大限に活かした曲でした。もっと評価されてもいい作曲家だと思いました。
アンコールはラフマニノフのプレリュードから。とても聴かせる曲、しみじみいい曲だなあ。
パンフレットも読み応えあり、単なる経歴だけじゃないツィメルマンのお人も知れて満足。今まさにほくほくして帰路についています。