tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ジストニアの本

今日は書籍のご紹介です。

「局所性ジストニアハンドブック」西山裕二朗著。

きっかけはあるピアニスト先生のYouTube動画から。生徒さんがコンクールのため練習している曲の分析動画からそのピアニスト先生のチャンネルに行きつき、先生のYouTubeライブにチャットで参加したときのことです。

 

先生の手の使い方に見覚えがあったので(←私の使い方に似ていた)私はジストニア持ちなのですが先生もですか?とコメントしました。

やはりそうだったようで先生はライブ中、私のコメントを拾ってくださり、ジストニアについていい本があるよと紹介してくださりました。

 

それがこの本です。ライブ中に早速Amazonでポチりました。

 

ジストニアはその道で特定の部位を良く使う人が患う症状で、野球選手のイップスとかランナーのゆらゆら病、書家の書痙などもそうです。演奏家にも多く、ピアノだったらその指だけ意思とは裏腹に巻き込んでしまったり、管楽器なら唇にそのような症状が出たり、ギタリスト、ドラマーにも症例があるよう。

いずれも命に関わったり、日常生活に支障が出るわけではないのであまり重要視されていませんでした。従来の治療法としてはボトックス注射などがありますが効果は人によるらしい。

 

この本の西山先生は理学療法の観点からトレーニングで治す方法をとっていらっしゃいます。でも正しい使いかたに矯正するには平均8ヶ月かかるそうです。原因は筋力低下らしい。

若くて未来のあるピアニストだったらこの方法で治したかもしれませんが、、私は時間も余裕もないおばさんなので現実挑戦するのは無理かなあ。

 

でももしこのブログを見ている将来ある若者がいらっしゃったら、希望を失わないで、治療の一つの選択肢として一考の価値があるのではないかと思います。