私にとって、ショパンのバラード第3番op.47は特別です。
何度も勉強しました。その度、違う発見、学びがあり、自分の年齢によっても演奏が変わってきます。
一番最初は大学受験の課題曲として弾きました。
でも、本命だった、そこは落ちてしまったので、長らく自分の中で吹っ切れず、封印していました。
楽譜を見るのも誰かの演奏を聴くのも嫌でした。
それから実に20何年(!)
ようやく、いつまでも過去の古傷に固執している弱い自分に決別しなくては、と、久しぶりに勉強し直すことに。
色んなピアニストの演奏を聴いて、図書館で関連する本を調べたり、暗譜もして、自分なりに仕上げてレッスンに持っていきました。
良い先生になると、ピアノのレッスン代は高額です。(私のついている先生は良心的ですが)
気軽に受けられないので、今では、やるだけのことはやってからレッスンに望む、のスタンスです。
(自分の勉強も大事ですが、うちには教育費がこれからかかる中高生の子どもがいるので、、悲)
以前の記事にも関連しますが、10代の頃の受け身の姿勢と、今の、自分から学びにいく姿勢では、吸収力が違うような気がします。
もっと早くに気づくべきでしたね。
バラード3番は若者を惑わす水の精(セイレーン?)の話です。
ピアニストのバラ3の演奏で私が一番好きなのは、チョソンジンくん。
解釈、表現を一生懸命、取り入れようとしました。まあ、真似をしようとしたところで完全に真似ることはできませんけどね(泣)
受験当時は弾けても、今はジストニアになってしまったので、右2の指を極力使わない運指を研究、一から洗い直しました。
数年後(最近)、ステージで弾こうとまた出してきたりしました。
自分の意識が大きく変わった曲なので、時々思い出しては、ことあるごとに弾くようにしています。