tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

西洋音楽史を学ぶ 11「古典派からロマン派へ:鍵盤音楽を中心に」

本日も勉強中の西洋音楽史をまとめてまいります。第11回め。

18世紀後半から19世紀前半のピアノについて→
イギリス式とウィーン式があった。
形状としてはグランド、スクエア、アップライトがあった。
フレームは木のみ、鋳鉄フレームは採用されていない。
弦の交差がなくすべての弦が平行=音量があまりない。

イギリス式のグランドピアノについて→バッカースの製作が現存する最古。
ダンパーペダルとシフトペダル(弱音ペダル)が備わり、クリストーフォリが発明したハンマーアクションに基づいた。
現代のピアノの祖先。
音の持続性が高い=ダンパーの働きが弱い。

ウィーン式のグランドピアノについて→
シュタインがその基礎を作った。
ハンマーが奏者の方を向いている。
ペダルの代わりに手動レバーや膝レバーが備わっていた。
明瞭な発音、タッチが軽妙。

ベートーヴェンピアノソナタと楽器の変遷として
①第一期(1793~1802年)ウィーン式ピアノ、第1~20番のソナタが含まれる。
11番を除く9~14番はクラヴサンまたはピアノフォルテのためのとあることから多様性を窺える。
17番においてペダルの指示もある。
この濁りがロマン派への変化の1つと捉えることができる。
②第二期(1803~1814年)イギリス式ピアノ、第21~27番のソナタが含まれる。
エラール製ピアノによる音域の拡大、楽器の特徴である音の持続性から21番3楽章などに長いスラーが見られる。
しかしその重いタッチからベートーヴェンのエラールへの関心は続かない。
③第三期(1815~1822年)イギリス式ピアノ(そして2つの融合)、第28~32番が含まれる。
さらに音域が拡大される。
第29番3楽章にはウナコルダの指示がある。
双方の長所を備えたピアノの出現。

1815~1848年の30年間をビーダーマイヤー期と呼ぶ。政府による監視、検閲の関係で家庭が文化の中心となる。
四手連弾も好まれた形態の1つ。
シューベルトの使用したピアノ→7つのペダル(ツークという)が特徴。

盛り沢山な内容でした。
ピアノの歴史でもあるので、また浜松の楽器博物館に行きたいなあと思いました。

次回に続きます。