年に1度の贅沢、サントリーホールへチョソンジンくんのコンサートに行ってきました。
帰りたてほやほや、興奮冷めやらぬ状態で書いています。
プログラムは、
前半はモーツァルトのニ短調の幻想曲、3番のソナタ、シューベルトのさすらい人幻想曲、
後半はベルクのソナタ、リストのロ短調ソナタでした。
もう、一言。惚れてまうやろー!です。
耳の保養です。心の栄養にもなりました。
モーツァルトは古典らしい、コロコロした響き。
当時の楽器の特質から、フォルテとピアノの落差がありますよね。あと、オーケストラを感じます。(小さな単位の)節によって表情が違うのです。
シューベルトは冒頭の和音、クリアでびっくりしました。和音は協和音でも音数多いほど、汚くなるんですけど、全然!そんなことなかった。
すっごく良かった。休憩時、お客さんも口々に賛辞していました。
ベルクからのリスト、お辞儀せずにそのまま、弾き始めました。
なんたるスタミナ!
ロ短調同士だから全然違和感なかったです。演出かなあ。
リストは圧巻!客席がみんなおんなじ気持ちで、彼の演奏に心奪われているのがわかる。
あと、ペダルの使い方が好きでした。左、低音部分、(今、楽譜なくって、何小節目と言えないのがはがゆい)私だったら濁らないように一回一回踏みかえると思う、だけど彼はわざとペダルを残して濁らせるんです。
それが何とも言えず凄みと説得力があるんです!
最後の音が消えたあと、息を飲みました。
拍手したら終わってしまう、まだ余韻を感じていたいから、誰も拍手できなかった。
アンコールはショパンの2番のソナタ3楽章、葬送行進曲。本当に葬列に参列しているかのような迫力。もう一曲はモーツァルト12番のソナタ2楽章。
やっぱりコンチェルトよりソロの方が彼の良さが際立つと思います。
絶対また行きます!