tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

シューマン「子供の情景op.15より“おねだり”」

4月ということで「子供の情景」より今日は第4曲について考えていきたいと思います。

まず面白いのは、投げ掛けた節をそのままそっくりの真似っこ、その繰り返しで出来ていること。

そこに信頼関係があっておもいっきり甘えても良い仲だからこそ成り立つこと。
無条件の親子の愛情。
受け止めてくれる器があるから子どもは安心しておねだりができるのでしょう。

曲の立ち上がりは、属9の和音からの始まり。
何かあらためて始まるというより、唐突に、そう言えば・・みたいな喋りだしでお話が始まった模様。

先に書いたとおり、節とおうむ返しで構成されていますが、全く同じに弾いてはいけませんよね。
二回目はピアニシモの指示です。

ラストは属7で期待感を持たせての余韻ある終わりかた。
次へ続いているのでしょう。

次の曲が「満足」という曲名であることから、そのおねだりはめでたく叶えられたのかな?

ちょっと甘い親子のイチャイチャ(?)の時間って感じの曲でした。
幸せのお裾分けを受け取りに聴いて(弾いて)みてくださいね。