レッスンに行ってきました、昨日。
この日の曲目はクライスラー=ラフマニノフの「愛の悲しみ」、半年以上練習しているのに、なかなか上達しないいわく付きの曲です。
私自身クラシックをずっと勉強しているので、
楽譜に背く、音符をいじる、省略するなんて論外!的な思考が身に付いてしまっているのですが
この曲はそうでないタイプの曲。
かっちり鍵盤の底まで打鍵して正確に弾くんじゃないそうです。
鍵盤の音が鳴るぎりぎり上辺をお洒落にさらっと弾く。
これこそがこの曲の真意というか。
クライスラーは人気ヴァイオリニスト、当時、音楽が大衆化し、レコード?蓄音機?に収められるようになった頃の曲、録音可能時間が短かったから5分程度の小品を沢山作りました。
より大衆受けする曲がコンセプトなのだからクラシッククラシックしてない、かる~いノリが必要なんですよね。
その事を先生はおっしゃいました。
楽譜もこう弾けとばかりに細かく指示があるのでなく、メモ程度、強弱記号も簡素でヒントが少ない。
自由な分、弾き手のセンスが問われます。
ジャズ寄りなイメージ。
構えて弾いたり聴いたりしないんだよな。
ラフマニノフ本人の演奏も残されていて、
楽譜どおりでなく、和音をアルペジオにしたり、自由にテンポを揺らしたり、強弱記号ではピアノとしているところを強く弾いたり、していました。
なるほどそのときの気分で良いのだな。
確かな技術力の裏付けがあってこそのアドリブ、アレンジです。
ラフマニノフのような大きな手を持つでなし、テクニック身に付けたいなあ。
もうしばらく足掻いてみます。