tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

インヴェンション講座行ってきました

中井正子先生のインヴェンションの講座に行ってきました。
全3回の1回目、今日は1~5番を受けてきました。

先生は朗らかで親しみやすいお人柄、終始、和やかな雰囲気の講座でした。
結論から言うととても有意義な2時間でした。受けてよかった!濃かった!

インヴェンションは15曲、
バッハ以前は調号の多い調はあまり使われなかったことから
ハ長調から順に同主調の対で調の設定がされているようです。

インヴェンションは二声、対位法の手法で書かれており、メロディー、伴奏の明確な違いはなく、各声部が同等の価値があるということを、はじめにおっしゃっていました。

厳密にいえば、テーマだから大きく弾く、ではないのですね。

このたびのテキスト、「バッハインヴェンション分析と演奏の手引き」序文には
分析を行った小鍛冶邦隆先生の言葉で
①インヴェンツィオ(着想=主題・動機の選択と活用のアイデア
②ディスポジツィオ(構成=楽曲全体の構成の原理と配分)
③エラボラツィオ(彫琢=具体的に表現する技術)
を体系的に学べるのがバッハのインヴェンションの特徴とありました。

だからこそ学ぶことが多く、面白いです。

相対的に芯に迫った骨太の内容で
手引き書をただ眺めるだけではピンとこなかった分析も話を聞きながらだと分かりやすかったです。

第2回も楽しみです。