tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

インヴェンション講座行ってきました 2

3月の第1回めに引き続いて
先日、中井正子先生の第2回のインヴェンションの講座を受けに行ってきました。

今回は6~10番が取り上げられました。

6番は唯一リピート記号を持ち、二部形式から古典派風の三部形式に近づいています。
29小節め付近から和声がつき始め、バロック的伝統から前古典派風の歌唱様式が混在しています。

7番は保続音が特徴的、いわゆる通奏低音(ゲネラルバス)です。こちらからも和声的背景が暗示されています。

8番は管楽器によるファンファーレ風の主題と短いカノンの技法で主題が提示、ヴァイオリンコンチェルト風の16分音符の音型などが特徴的。
バッハ自身の改訂によるワークインプログレス(完結したものと見ず必要に応じて発展させる)が見られます。

9番では主題や応答が短く縮小されたり変形したり、構成を学びました。そしてヘミオラ。

10番は何より奏法ですね。
ノンレガートの指示がありますが、切って弾くのでなく指をパラパラ動かして弾く。
これ、子どもには難しいだろうなあ。
どこまで指導するか、だよなあ。

と、随分はしょりましたが、、今回も為になる内容でした。
変に噛み砕きすぎていなくて、レスナーが学ぶ講座としては、これくらいの難しさであってほしいなあと満足でした。
講座はわかりやすければいいってものじゃない、専門性を持った内容であってほしいです。

次回は7月、楽しみです。