おなじみブルクミュラーさんの18の練習曲の中の15番です。
18の練習曲は25の練習曲と違って影が薄い。
私も自身が子どもの頃習った覚えもなく、生徒さんにもほとんど指導したことがない、、
ぶっちゃけ、25の練習曲の方が魅力ある曲が多い気がします。一曲の中に色んなパーツが沢山詰まってて。
18の練習曲は、より練習曲っぽく、一曲が同じような音型で構成されているんだよなあ。
そこが変化に乏しいような気も。
前置きが長くなりましたが、この曲は中でも練習曲っぽくない、音楽的な曲の部類。可愛いらしいです。
私が持っている全音楽譜では楽譜に構成が書かれています。
イントローAaーAbー推移ーBーコーダーAaーAb。
親切です。組み立てやすい。
目に見えるか見えないかの小さな存在がダンスしているのでしょうね。
軽やかな3拍子、舞曲風なイメージ。
調はト短調、ト短調の調性から冬の凛とした空気を感じます。
Bにあたるカンタービレは同主調のト長調、視点が変わって、俯瞰したアングルの大きなフレーズ。
時々現れる空気の精の、ピョコンって合いの手がユーモラスですね。
ト長調からト短調を決定づけるEs(♭ミ)が現れて、転調し、空気の精のダンスにカメラが切り替わります。
発表会などで弾いても素敵だと思います。