tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

CD「チョソンジン:さすらい人」

先日発売されましたこのCD、土曜に届きました~!

ショパコン2015年優勝のチョソンジンくんの最新アルバムは、
シューベルトの「さすらい人幻想曲」、ベルクの「ソナタop.1」、リストの「ロ短調ソナタ」が収録されています。

これまでは一人の作曲家にフォーカスして1枚のCDを作っていましたが、はじめてのオムニバス(?)です。

でも共通しているのはどの曲も単一楽章(に似たつくり、含む)。やはり統一性を持たせているのかな。

解説書には、
この曲目をプログラムにしたこれまでのリサイタルにおいて、ベルクからのリスト、お辞儀を入れず弾き始める彼のこだわりについて、触れていました。

昨年9/25のブログの記事にも書きましたが、私が聴きに行ったコンサートでもまさにそうで、たまたまでなかったんですね!

ベルクのソナタの静かな和音で閉じた音楽が、余韻の中、リストのソナタで息を吹き返す音楽的効果があると解説者。

25歳と若いながらも、彼のインテリジェンス溢れる音楽のアイデアが好きだなあ!

さて前置きが長くなりましたが、もちろんCDも素晴らしかったです!

録音の技術も良いのでしょうね、照明を暗めにして、音に集中しているとコンサート会場にいるみたいでした。

メインのさすらい人は迫力バッチリ、重低音の和音がお腹まで響く感じがいいですね。

ベルクは(私にとっては)難しく、何回も聴けるのがCDの良いところ。

リストのソナタへの入り、ベルクの余韻を意識して聴いてみる。
なるほどG(ゲー)の音の凄みが増すなあ。

彼の音は音一つ一つが立っているんです、曖昧さがない。
キラキラしていて生命力みたいなものを感じます。

彼のCD、ほとんど持っているのですが、お気に入りの1枚確定です。