グラモフォンから先月27日に発売されたてホヤホヤCDのレビューです。
前回ショパンコンクールの覇者であるチョソンジンくんのショパン2番コンチェルト!これはもう期待するでしょう!
コンクールでは1番を選んでいて1番のコンチェルトはCDも持っているしよく聴いているのですが、彼の2番は初めてです。
以下、感想。収録順です。
スケルツォ1番は速めのテンポ設定、疾走感溢れる演奏。
オーソドックスな解釈ではなく個性を感じました。終わり方も意外でした。
2番の演奏、好きですね。
意外なところにメロディーを見つけてフィーチャーするところがいい、新鮮。
私の中のベストオブスケルツォです。
3番は、連続するオクターブがエッジが鋭くカッコ良い!
もちろん星屑キラキラ部分も良き、美しい。光の粒が見えるよう。
4番は、おだやかな平和的なメロディーや、速いパッセージの音の粒がコロコロしていて聴いてて心地よいです。
この曲の魅力を最大限に引き出している演奏。
そして真打ち、2番のコンチェルト。
第1楽章、ピアノが鳴りはじめるとオケはまるで黒子。
せつなくって美しくて輝かしくってたまらないです。
個人的にちょうどこれからの季節、秋に聴きたい。
第2楽章、天上の調べですね、世の中の汚いものを全部浄化して無垢なものに換えてくれそう。
彼にかかるとただ甘いだけでなく芯の通った厳かさを感じることができます。
第3楽章、私はなぜか舞踏会を思わせます。華やかで刹那的なイメージ。
彼はリズムがクリアなんですよね、曖昧さがない。リズミックなところはホントにスカッとします。
永久保存版です。