今日、牛田智大くんのコンサートに行ってきました。前から5列目右寄りの席、お顔が良く見えました。
牛田智大くんと言えばYAMAHAのピアノというイメージだけど今日はスタインウェイでした。
プログラムは、前半にシューベルトのアレグレット、ソナタop.120イ長調、バッハ=ブゾーニのシャコンヌ。後半にバッハ=ブゾーニのコラール前奏曲「主よわれ汝に呼ばわる」、ブラームスのソナタ第3番。
音色の引き出しが多くてやっぱり彼の演奏は誠実で気持ちいい。シューベルトのソナタの輝かしさ。イ長調という調性もあるかもしれないけど王子様性が過ぎる!
シャコンヌは1番良かった。低音部の厚みのある和音の豊かさが際立っていました。スタインウェイは高音の伸びが良くて高音のキラキラに特長がある反面低音は伸びにくいピアノだと思っていたんだけど、この日のスタインウェイは低音が良く鳴っていました。調律師さん特別に調整したのかな?すごく深みがあって良かったです。
それにしてもおもてなし感が半端ない。パンフには本人からのメッセージが掲載され、アンコールは4曲という羽振りの良さ。
これは私の憶測なのだけど、牛田くん、一曲め終えたあと一回袖に戻ったんです。そのあいだに開演に間に合わなかったお客さんが何人か入ってこられました。牛田くんの配慮なのでは?と思っちゃった。お客さんが次の休憩まで入れないことのないようにという。
彼の優しさ、ピアノに対する愛情、お客さんを大切にする気持ち、感謝の心などを感じました。
品がありすぎてガツガツしてなくてコンクール向きでないのかなあ、次のショパコン出るとしたら賞を獲って欲しいなあ。