リストはバラードを2曲残していますが、演奏される機会が多いのは圧倒的に2番(1番は実は私聴いたことありません、、)です。
ドラマチックで、絶対中高生が好きな曲!(いい意味で中二病的な曲!)
バラードは何か物語をモチーフに書かれることが多いのだけれども、この曲は一説にはそのような物語はないと言われています。
でもリスト特有の悪魔的要素ばっちり(もちろん天使も出てきますけどね)、何かインスピレーション掻き立てられます。
珍しい4分の6拍子、最初は左の地鳴りのような半音階から始まります。
わお!9連符!と、臆してはいけません。
安心してください、割りきれます。
なので意外にも左右合わせやすいです。
早速、悪魔的要素全開ですね。
アレグロ・デチーゾからは軍隊ちっくな響き。何か不穏なファンファーレといった感じ。
左右のオクターブのタカタカした進行、このへんリストらしさを感じます。
技巧的に見えてそんなに大変でない(しんどいけど)。
ロ長調に転調してからのアレグロモデラート、こここそが天使的なメロディー。
歌です。カンタービレとあります。
オペラの一場面を見てるかのよう。
ここ弾くときの気持ち良さったら!
自己陶酔します。
この曲、リストは何度も書きかえたり変更したし、オッシアがあったり、幾通りの弾き方があります。
どの版を使うかによって個性も出てくることと思います。
天下のリストですから、弾くとなったら上級者以上になってくると思いますが
聴くだけでもしびれますから(←しびれるって、、表現が古い、、)ゼヒ聴いてみてくださいね。