ブラームス晩年の曲です。
6つの曲の中から第2曲を選んだのは、涙が出るほど美しいから。
ゆったり流れるこの曲に身を委ねると、嫌なことや悲しいこと、心の負の部分を浄化してくれそうです。
ブラームスは生涯独身でした。
シューマン一家と深い関わりがありました。シューマンの死後もクララとの交流は続き、クララのことも敬愛していたと思われます。
クララのこと、好きだったのではないかな。
ブラームスは曲に標題をつけることを好みませんでした。
標題によって、固定観念が生まれるのを避けたかったのではないかなと思います。
この曲も間奏曲とだけ。(しかも間奏曲と名付けた曲は多いです)
op.118―2は、A(イ長調)、B(嬰へ短調)、A(イ長調)の三部形式。
長調なのに甘さの中にせつなさをたたえていて、隠れた名曲なのも頷けます。
演奏する場合は、横に流れるように弾きたいですね。
上の声部の歌のブレスのあいだも内声は歌っていて、音楽が途切れない。
人が呼吸することに何もぎこちなさがないように、呼吸するように音楽を繋いでいけたら素敵ですね。
通して聴くのもいいですが、忙しいときは、この曲だけ聴くのも癒しの効果ありますよ。
心が疲れたとき、ぜひ聴いてくださいね。