エチュードの最高峰といえば、ショパンが群を抜いて燦然と輝くことでしょう。
なんといっても「練習曲」を芸術作品に仕立てあげた作曲家ですから。(そのあとにもリストやドビュッシーなどもいますが、愛されかたとしては、ショパンには及ばないと思います)
音大に入る前の第一の目標がショパンエチュードであるとしたら、
十分な準備をしながらも最短でショパンエチュードに到達させるには
どのような教材が良いか、私なりに考えてみました。
ツェルニー50番を経てからのショパンエチュードが従来のスタンダードではないかと思われます。
受験の課題曲になっている音大も多いことでしょう。
でも50曲て!
抜粋にする方法もあるけど・・・
1曲1曲が長くなってきているし、ツェルニー30番、40番と散々ツェルニー弾いてきた。
違う人を見てみたい、なんて正直思ってしまうと思います。
私が推奨したいのは、
モシュコフスキー「15の練習曲」。
「15の熟練のための練習曲」とも言うようで、いい曲揃い。
コンセプトがショパンエチュードへの橋渡しにちょうど良いような気がします。
モシュコフスキーは後期ロマン派にあたる作曲家で、もっと評価されてもいいのにな、と思います。
若干、「ザ・サロン風作品」ぽいかな、とも思いますが。
でも、ツェルニーの50曲は多い、15曲なら(そのかわり内容は濃いです)ヤル気が持ちそう。
私もかつて何曲かやりました。
結構好きでした。