tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

心臓バクバクだった本番

20代最後の演奏会でのこと。

私は高校1年まで関西で育ちました。
そこでずっと習っていた先生(私の礎を築いてくださった方、恩師ですね)と、引っ越し後も交流があり、20代最後の年に演奏会に呼んでいただきました。

今住んでいるところから高速で4時間強、なかなかの距離です。本番当日の朝、出発、主人の運転で向かいました。

新幹線なら、確実に時間が読めるのですが、とにかくドレスが大荷物で車を選択しました。

もうすぐ、会場に到着、時間ぎりぎり、着いたらすぐリハーサルだ!のシチュエーション。それだけでも、ドキドキものなのですが、こんなことがあったんです。

前を走っていた車が携帯電話で話しながら、ノロノロ運転しています。
気が急いているのに、早く行ってよと思っておりました。

あまりにも遅いので違う道で行こうと、右折レーンにその車を追い越すようなかたちで出ると、その車も右レーンに車線変更しようとしたものだから、ぶつかりそうに!びっくりしたのか、その車は車体がふらつき、サイドのガードレールに擦ってしまいました。

私たちはそのまま右折していくと、怒ったその車は、ガンガン車間詰めては急ブレーキ、車間詰めては急ブレーキの繰り返し!追いかけてきたのです。

土地勘のあまりない私は(←大分忘れている)警察署がどこにあったか咄嗟に思い付かず。結局会場のホールまで追いかけられました。

ここで挑発にのっては、揉めると思ったので、私たちは車を停め、素知らぬふりして会場へ入りました。

相手の車は止まったまま、中の運転手は出てきませんでした。

その後、リハを終え、本番。
その一件のせいで、終始、心臓バクバクが止まらなかった。常に息があがっている感じ。
ちなみに曲はリストのハンガリー狂詩曲第2番。超ハード。
なんとか弾ききりました。
我ながら自分を誉めてやりたいです。

・・・コンディションを整えて本番にのぞみましょう。