子どもの手がある程度離れたこともあって、勉強も兼ねて、数年前からクラシックの演奏会に行くことが増えました。
クラシックの奏者ってなんだか堅物に見えて、真面目で冗談が通じないように思われがちなのですが、思わず笑っちゃったことをお話したいと思います。
地方住みなのですが、頑張っている自分へのご褒美に1泊つきで、サントリーホールへコンサートに出かけたことがあります。
前半はベートーヴェンのピアノコンチェルト「皇帝」、後半はいわゆるベト7、ベートーヴェンの7番の交響曲でした。
ちなみに、
オーケストラのコンサートでは演奏前にA(アー)の音=ラの音で各楽器がピッチを合わせます。
Aの音はオーボエが担当します。
ピアノがある場合はコンサートマスターが、ピアノでAを示します。
この日もご多分に漏れず、コンマスさん、ピアノの前へ。
Aの音を弾くかと思いきや、
Aのお隣りのH(ハー)の音=シの音を間違えて弾いちゃったんです。
ところがコンマスさん、知っててしれっとヴァイオリンで「H~♪」って。
オケも澄まし顔でHでチューニング。
コンマスさんもオケの皆さんもなんて素敵なんだ!
Aで合わせることを知っていて、聴音できた何割かのお客さんは、どっと笑いました。
この笑いがわかることが出来て、音楽やっててよかったと思いました。