tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

エピソード「H(ハー)」

子どもの手がある程度離れたこともあって、勉強も兼ねて、数年前からクラシックの演奏会に行くことが増えました。

クラシックの奏者ってなんだか堅物に見えて、真面目で冗談が通じないように思われがちなのですが、思わず笑っちゃったことをお話したいと思います。

地方住みなのですが、頑張っている自分へのご褒美に1泊つきで、サントリーホールへコンサートに出かけたことがあります。

前半はベートーヴェンのピアノコンチェルト「皇帝」、後半はいわゆるベト7ベートーヴェンの7番の交響曲でした。

ちなみに、
オーケストラのコンサートでは演奏前にA(アー)の音=ラの音で各楽器がピッチを合わせます。
Aの音はオーボエが担当します。
ピアノがある場合はコンサートマスターが、ピアノでAを示します。

この日もご多分に漏れず、コンマスさん、ピアノの前へ。
Aの音を弾くかと思いきや、
Aのお隣りのH(ハー)の音=シの音を間違えて弾いちゃったんです。
ところがコンマスさん、知っててしれっとヴァイオリンで「H~♪」って。
オケも澄まし顔でHでチューニング。
コンマスさんもオケの皆さんもなんて素敵なんだ!

Aで合わせることを知っていて、聴音できた何割かのお客さんは、どっと笑いました。

この笑いがわかることが出来て、音楽やっててよかったと思いました。