ハ長調の音階練習が出てくると小さい幼児さんでも、一通り、音名についてお話します。
私→(楽譜の端に書き込みながら)
「いつも使っている“ドレミファソラシド”、実は日本の読み方じゃないんです。じゃあ、どこの国の読み方かというとイタリアの読み方なんです。」
(同じくその下に書き込みながら)
「では、日本の読み方はというと、“ハニホヘトイロハ”って言うんです。」
(ドとハをまとめて丸で囲みながら)
「ここで問題、ハ長調のハは何の音のことだと思いますか?」
生徒さん→「ド?」
私→
「そう、だからドから始まる音の階段をハ長調の音階と言います。」
これをト長調、ニ長調、ヘ長調などで、繰り返していると日本音名を自然に覚えてくれます。
ところで、クラシックではドイツ音名もよく使われます。特に音高、音大、プロの世界では、こちらの方が一般的だったりします。
ドイツ音名は、C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)C(ツェー)と言います。
なお、ポピュラーでよく使う英米の読み方は、C、D、E、F、G、A、B、C(そのままアルファベット読み)です。
楽典も小さい頃から慣れ親しんでもらいます。