このたびの発表会でレッスンをしていて、我ながら上手くいったなと思ったレッスンのアイデアをシェアしたいと思います。
有名曲なので今まさに練習中という人にも何かヒントになればいいなと思い、書き残したいと思います。
ロマン派と違って古典派のバリエーションは各変奏同士が和声の運びが似ていて、気をつけないとどの変奏も似たりよったりで単調に聴こえてしまう恐れがあります。
ただでさえ長い曲なので聴きてに飽きさせない工夫が必要になってきますね。
そこで変奏の一つ一つに題名をつけ、キャラクターづけをしました。
題名は生徒さんと一緒に考えました。そんな厳密に考察してピッタリフィットの名前でなくとも良いのです。例えば、短調の第8変奏は「肝だめし」というふうに。
名付けによって、こういうイメージで弾きたいという方向性が見えてくると、各変奏の個性が際立ちました。変化に乏しかった演奏にイキイキ感が出ました。
レッスンも後半戦になってくるとダレてきたりマンネリになることがありますが、おかげで最後まで新鮮さを失わず楽しくレッスンできました。
また本番も、聴いていて退屈させない素敵な演奏を聴かせてくれました。
変奏曲のほか、この方法は曲名のない番号だけの練習曲などにも応用できますね。自分で名前をつけると愛着わいたり、イメージが膨らんでよりクリエイティブな演奏が出来そうです。
よろしければお試しくださいね。