今日3年ぶりにチョソンジンくんのコンサートに行ってきました。2020年のコンサートがコロナのせいでチケット払い戻しになって以来この日を待ち侘びていました。
前半はヘンデル2曲とブラームスのヘンデルの主題による変奏曲とフーガ。
彼のバロックは(私は)コンサートでは初めてかもしれない。装飾音がコロコロと美しく良い気が満ちていくのがわかる。音で浄化される感じ。
後半はショパンスケルツォ全曲でした。あいだに拍手をさせる隙間を作らず一気に4曲。きっと彼にとっては何万回と弾いたであろうスケルツォなのに全力の演奏。軽く流して弾くなんて彼の辞書にはない感じ。
そして誰の演奏とも被らない彼独自の解釈、それは奇をてらっているのではなく計算尽くされた自然さ。
惹き込まれました。あっという間に時間が過ぎていきました。
アンコールは亡き王女のためのパヴァーヌ。コロナ禍でずっとこの日を待っていた、行き場のない気持ちの鎮魂歌みたいで涙が出てきました。涙している方他にもいらっしゃいました。
鳴り止まない拍手にスタンディングオベーション、もう一曲革命のエチュードを弾いてくれました。
アンコールの選曲にメッセージを感じたの私だけじゃないはず。
3年ぶりのチョソンジンくんはもう君付けできないくらいの大人で貫禄も感じられてさらにパワーアップしていました。
やっぱり彼の演奏が好きだ。
それも生の演奏は魂が揺さぶられる。
コロナ大流行中の日本に来てくれてありがとう。チョソンジンくんの演奏が聴ける平和に感謝します。