ただいま受講中の西洋音楽史、より学びを深めるため、こちらでまとめさせていただいています。今日は第8回。
新しい声楽様式の誕生からバロック時代が始まることになった。
バロック=17世紀~18世紀前半を指す。
バロックの語源=ポルトガル語バロッコの「いびつな真珠」より。
大げさな対比や装飾、劇的な性格。
通奏低音の重要性→楽譜上の数字に基づいて即興的に補い、他声部を主導する。
チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ファゴット、チェンバロの左手などが担当。
通奏低音は場合によっては一人でなく大規模な合奏であることもある。
それゆえ和音も大切な要素となり、理論が発展、ラモーによる「和声論」など。
調を持つ音楽が一般化する。
モンテヴェルディは不協和音も使用、批判も上がるが不協和音によりオペラに劇的な効果をもたらす。
世俗声楽においてはカンタータが流行。17世紀前半からイタリアにあったが、モノディによる変奏曲からレチタティーヴォとアリアの交代によるものに変わっていく。ミニオペラの様相。
情念の表出をどのように表現するか→情念論(デカルト)。
情念の表現手段、手法→フィグール論(修辞学に則す)。
カンタータは宗教声楽曲にも様式が移植されオラトリオとなる。ヘンデルのメサイアなど。
情念論の調性格論やフィグール論からバロック時代の音楽は言葉(歌詞)の結びつきを重んじられたのがわかる。
しかし声楽曲だけでなく器楽曲の創作も盛んになっていく。
続きは第9回に。第9回はバロックの器楽についてです。
ピアノを専攻していた私にとって
言葉で感情を伝えるのは直接的であって、言葉に頼らず楽器を通して伝えたい気持ちが少なからず根底にあります。
次回が楽しみです。