ある日のレッスンにて。
わが教室はお月謝としてレッスン料をいただいていますが、1レッスンあたりのレッスン料を知って、ある生徒さん一言。
「高っ!」
いえいえ、うちは特別法外なお月謝をいただいているわけではありません。一般的な大手音楽教室と比べても安いです。
子どもの目線から見れば高い金額に映ったのでしょう。
生徒さんの一言に立腹したわけでもがっかりしたわけでもないのですが
こういう考えかたをしてみてはどうかなという提案をしてみました。
それは、
それだけの金額(価値)のレッスンを受けているのだから、
毎週同じことを言われて、直らない、ではなく、必ず直して次の週ではあらたな学びを享受できるように、自分でできることは復習しておこう。
譜読み然り。
シャープやフラットの抜け、音を直されるのは、1回のレッスンで1つや2つはよくあること。
しかし、1小節に何個も、となると多すぎです。
練習や準備が不足していないか。
レッスンを有意義なものにするのか、金額に比べてお得なものにするかどうかは、実は先生の善し悪しではなく、本人の心がけによるものが大きいということです。
音やリズムが取れてから、その先にある音楽を作り上げていくこと、それこそがレッスンの醍醐味。
初級中級を脱して上級者になると、作曲家の意図を読む力、大曲の構成力も必要になってきます。
一人では音楽をつくれないこともあるので、レッスンにより第三者からヒントや気づきを得ます。
その価値はプライスレスです。(と言うのは大袈裟かな?)
レッスンを価値あるものにするかどうか本人次第ともいえるのです。