tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

BSプレミアム「反田恭平 ショパンを語る、演奏の軌跡」

ショパンコンクール二位の反田恭平さんがNHKで特集されていました。
見逃さなくて良かった!素晴らしい内容でした。

曲を選ぶ上でこれまでの入賞しやすい曲を戦略を練って挑んだこと。
第一次予選ではセレクションのときより鍵盤が重く感じたこと。(お客さんが満員だと人が音を吸収し、よくあることです)
など、包み隠さず全部話されていました。

どういう思考、どういう音色を持った人物かをアピールしようと、ヘ長調を軸にした二次予選のプログラムでは、長調を明るさを暗さに聴かせる工夫をしたそう。

国際コンクールの経験がないからこそ怖さを知らず挑戦できたとも。

三次予選のラルゴ、この選曲についても言及されていました。

オンタイムでこの曲を聴いていてとても意外性を感じた選曲だったのでその話が聴けたのが嬉しかった!
ソナタ葬送でコロナ禍を表し、ラルゴで祈りを、英雄で復活をメッセージとして託したそう。

ストーリー性のあるプログラムの組み立て方にとても共感を覚えました。

三次の発表のあと、最後に呼ばれて、小四のテンションで飛び上がって喜んだエピソードも笑ってしまいました。
すごく人間らしくて素敵だと思いました。

また、ファイナルで弾いた、コンチェルト1番について、この世で一番好きと話されていました。
その思いの強さの演奏だったのだなあと思うと納得!
同時になんて幸せなことなんだろう!

最後のお辞儀では、この光景は一生に一度だから目に焼きつけようとしたと。
その心情を思うと胸がいっぱいになりそうでした。

後半は
エチュードop.25―10、猫のワルツ、英雄ポロネーズ、コンチェルト1番の演奏が放映されました。

この放送、録画したので永久保存版になると思います。