履修している西洋音楽史、まとめがてら第5回について書いていきたいと思います。
ルネサンスとはフランス語で再生を意味し、古代ギリシャ・ローマの文化、芸術の復興期のこと。
教会の権威が絶対的な中世に対し、ルネサンス時代は世俗的要素が強まった。
イギリス音楽において中世の完全5度に対し、3度6度の響きを多用し始めた。
ブロゴーニュ楽派の音楽家、デュファイが活躍。ミサ曲の各章に共通性を持たせる手法を用いる。
フランドル楽派はブロゴーニュ楽派を受け継ぐ形でルネサンス音楽を主導した。
ジョスカン・デ・プレは模倣の技法を用いた。
イタリアのウィラールトは複合唱の技法を用いた。
のちにガブリエーリに受け継がれた。
ポリフォニーがイタリアに定着し、世俗歌曲のマドリガーレが盛んになる。
マレンツィオはマドリガーレをたくさん残し後世に影響を残した。
器楽の占める重要性も高まった。
ヴィオラ・ダ・ガンバやフルート(様々なサイズのもの)があった。
演奏者の自由や任意性が大きかった。
舞曲の重要性も高くバロックにつながっていく。
宗教改革(カトリックとプロテスタントの分裂)が音楽にも影響。
1つめは教会音楽への世俗的な要素の侵入に対する批判、2つめは高度なポリフォニー技法に対する批判。
それによってローマで活躍したパレストリーナの音楽が禁止された言い伝えがある。(この音楽は後世において教会音楽のポリフォニーの理想とされることになる)
プロテスタントにおけるカルヴァン派(簡素な単旋律)とルター派(コラールを元にした複雑で大規模な声楽曲)という立場があった。
ルネサンス期の3大発明の1つ活版印刷術により楽譜の出版業者があらわれる。
以上がまとめでした。
だんだん音楽が身近なものとして広まってきた感があります。宗教とは切っても切れない関係であったのですね。
第6回に続きます。