声楽家で朗読の活動もされている谷篤さんのコンサートへ行ってきました。
ピアノは揚原祥子さん、津の三重県総合文化センター第一リハーサル室で行われました。
第一部は若くして戦死された竹内浩三さんの青春の詩、構成などは谷篤さんが全部なさっていました。とても迫力ある朗読で圧倒されるようでした。
戦争で死ぬことの無念さがひしと伝わりました。
第二部は山本周五郎の鼓くらべ。
こちらは事前に楽譜を買っていたのでそれを見ながら鑑賞しました。
作品を味わうというより、朗読とピアノの間の取り方、掛け合い、作品の作り方を学ぶ気持ちで興味深く、勉強させていただきました。
最後のご挨拶では本当は去年披露するプログラムだったことをおっしゃっていました。それが奇しくもコロナで延期になり、そしてロシアとウクライナの戦争が始まりました。
表現者として、このタイミングでこれ(竹内浩三)をやれとのことだったんだなと、言葉を詰まらせてお話しされました。
鼓くらべは音楽で大切なことは何か、競うことではないことをテーマにしたストーリー。
どちらも深く、考えさせられる内容でした。
今後の活動に活かしていきたいと思います。