tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

楽譜に書いてないところまで読みとり伝える

コンクールに向けてレッスンも大詰め、コンクールには課題曲があり、大勢が同じ曲を弾くのだから、
多勢に埋もれず、いかに審査の先生の目に(耳に)留めてもらえるか悩ましいところです。

楽譜どおりに正しく弾くのはもちろんですが、そのまま再現するだけだったらAIにもできる。
楽譜に書いてないところまで読み取る力が必要になってきます。

それは受験する子ども本人に見つけろといっても無理なもの、指導者の導きが大切になってきます。

例えば同じ音や同じ音型が何度か出てくるとき、どの音が一番重要?エネルギーはどちらにある?

導音は主音に行きたい音、念願叶って主音に落ち着いたときの主音ってどんな音?

ペダルの意味は?感覚や惰性で踏むのでなく、効果的に。AとA'ではペダルの長さを変えてみるとか。
あらゆる手段を使って音楽を多角的に分析して形作っていく。

特に大作曲家の作品は奥が深いです。
でも有名な分参考にするデータはたくさんある。

もちろん誰かのコピーであってはいけません。解って弾いているのか真似っこなのかでは雲泥の差です。

そして小学生にも理解できるようにわかりやすく噛み砕いて伝えるということ。
昔は、こうしなさい、と先生からただ言われて従うだけ、理由なんて教えてもらえなかったけど
私はできる限りのわかりやすい単語や例えを使って伝えるようにしています。

それにしても吸収しようという姿勢でレッスンにのぞんでくれる子のレッスンは本当に楽しい。