今日取り上げるのは発表会で人気のこの曲です。
私も何度か選曲したことあります。
まずは、はたと気付く、これは「あれの」と呼ぶのか「こうや」と呼ぶのか問題。
ニュアンス的には「荒れた地に咲くたくましくも可憐なバラ」ということと推測するので、どちらでもいいっちゃいいんでしょう。
でも発表会にはアナウンスがつきもの、私は「こうや」を選択しています。それは何故か、それは、、「ただなんとなく」です(笑)
ブルクミュラーを勉強中のお子さんが挑戦するのにちょうど適した曲。
いろんなエッセンスが詰まっていて勉強になります。
大きく3つに分かれます。前半は右にメロディーが来たり、左に来たり。左右の強弱のバランスの稽古になりますね。
また、冒頭にカンタービレとあるように歌として大きくフレーズをとりましょう。
どこまで一息に歌いたい?息つぎするならどこ?
中間部は下属調である変ロ長調へ。場面が変わりましたよ、生き生きと躍動感たっぷりに弾きましょう。
そして前半と全く同じつくりにプラスしてコーダ。
一気に盛り上げ、強引にクライマックスへ誘います。
とても分かりやすくて基本に忠実、小さな子でもまとめやすくて、それなりにボリュームもあって、ピアノ講師のかゆいところに手が届く優れた曲です。
ランゲさんは19世紀の作曲家兼ピアニスト、なんと493の楽曲を作曲したとか。
ほとんどがサロン小品で、そのジャンルにおいてきっと得意だったのだろうな。
とにもかくにもピアノ学習者ご用達の佳曲なのでした。