tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

暗譜について~近年の潮流

今日は暗譜について少し書きたいと思います。

昔はピアノ弾きは暗譜が絶対でした。
これには本当に泣かされた。ステージで弾いているときの一番の関心事は暗譜が飛ばないかでした。
でも良く考えてみてください、音楽が美しく鳴るかが一番の関心事であるべきはずなのに、暗譜の心配が第一なんてそんなことある?

他の楽器は単旋律を奏でることが多いけどピアノは一人でオーケストラ分の役割なんですよ、一度に担う音符の絶対数が違いすぎる。なのに他の楽器は譜面見ることも多くある。ピアノだけ悪しき慣習が無茶がまかり通っている。

暗譜、リストやクララシューマンが始めたとも言われています。

現代のピアニストはどうでしょう。
リヒテル、ポゴレリッチ、ルイサダなども譜面置いています。ヨーロッパのある音楽院なども試験に暗譜を課さないところもあるようです。
YouTube達ちゃんねるのピアニスト長島達也さんも暗譜の不必要性について述べていました。

最近では電子楽譜も普及し譜めくりが楽になったことから、譜面を見て弾くシーンはますます増えていくことと思います。

暗譜した方が弾きやすい人は暗譜で、譜面を見た方が弾きやすい人は楽譜を立てる。
本質は演奏の中身なのですから自由に選択できるようになっていくと思います。