10日モーニングセッション4人め、牛田さんの演奏はワルツ5番から。
牛田さんの凄いところは音色の引き出しが多いところ。
ワルツは音がまあるくてとても優雅で甘美でした。
安心して音楽に身を任せられる、リピートしてずっと聴いていたいなと思いました。
バラード4番は出だしからの深さに引き込まれます。
一音一音大切に渾身の音であることがわかる。
だから聴く方も真剣に向き合ってしまう、引力のようなものを感じました。
最後の豪華絢爛部分は素晴らしかった。コーダへ向かうところはゾクッとさせるくらい。
この大曲をこの集中力で良く弾けるなあ、すごいなあ。
舟歌も良かった。
彼の得意とする出したい音をちょっとずらす弾き方や立体的な音のバランスとか、指揮者の采配を見ているよう。
音楽的センスがずば抜けていると思います。
コンクールでないコンサート。それも一流の。
コンクール後、チケット取りづらくなるんだろうな、、
宝物のような舟歌でした。
英雄ポロネーズは堂々とした雄々しい演奏。
かつてフォルテの線が細かった少年時代とは違い泣けてきそうでした。
成長のプロセスを見せてもらったようで勝手に母の気分になっていました。
彼こそ英雄だと思いました。
ステージマナーといい、ステージから引き揚げたあとのカメラへの笑顔、どれをとっても紳士です。
素晴らし過ぎる。日本の誇り。
彼が優勝でいいじゃん、と思いました。