tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

ギロック「雪の日のソリのベル」

先月、「雨の日のふんすい」の記事を書きましたが、その対をなしているとも言うべき曲「雪の日のソリのベル」について今日は書きたいと思います。

シャンシャン複数の鈴が鳴っている出だし。
ともするとうるさく聞こえてしまうのだけれども、フニャフニャな音だと魅力半減な気がします。
いっちょ景気づけに、あるいは邪気払いかのように出していきましょう。

左のメロディーが始まってからは鈴の音は遠くで響かせてメロディーが聴こえるように。
ソリを走らせて道を急ぐ様子が目に浮かびます。
雪が酷くなる前に到着するように、ちょっと真剣、緊張感のある音楽です。

平坦な道ばかりではない、ちょっとしたコブも乗り越えて行かなくてはならない。
一番の難所を越えたらまた最初のメロディー。

ラストに向かってはソリの鈴の音が遠ざかっている様子を描いています。
ピアノ3つですものね(ピアノ3つでピアニッシシモあるいはピアノピアニッシモといいます)。
弱音ペダルも踏みましょう。
ソリの姿は、最後は豆粒のように見えなくなっていきます。

ギロックアメリカの人だからアラスカかどこかの風景なのかしら。
子ども向けの音楽でここまでありありと描写できるなんて天才です。

譜読みに役立つ「ゆっくり」お手本、貼っておきます。参考になれば幸いです。


譜読みに役立つ「ゆっくり」お手本~ギロック作曲「雪の日のソリのベル」 Gillock:Sleighbells in the Snow - YouTube