前期受講した西洋音楽史、試験は終わりましたが最後までまとめているのでお付き合いくださいね。
今日は第14回。
ドラマトゥルギーとは→コミュニケーションにおいてその場にふさわしい役割を演じることによって社会を成り立たせているという考えかた
オペラ・ブッファとは→オペラの一形態、喜劇的性格を持つ
モーツァルトはオペラの人物は声質の違いによってそれぞれの概念を持つべきとし、こうした方法はのちにロッシーニ引き継がれた。
ロッシーニはプリマドンナにメゾソプラノを使うこともあった。
同じ声域でもレッジェーロ、リリコ、ドラマティコなど細かく分類され、多様化した。
コロラトゥーラとは→速いフレーズの中に装飾を施し華やかにした音節のこと
ナポレオンが失脚し1830年の七月革命後、新興ブルジョア(大ブルジョア)が台頭しグランド・オペラが盛んになる。
グランド・オペラとは→4または5幕からなるフランス語のオペラで大がかりなもの、合唱、バレエが不可欠な構成要素。
レチタティーヴォ・アコンパニャート(オケ伴奏付きレチタティーヴォ)によって進行。
マイヤーベーアは総合芸術として完成。
舞台テクノロジーの進歩とともに音楽面と視覚面が融合。
ロッシーニ後、イタリアオペラを牽引したのはベッリーニ。ドニゼッティ、ヴェルディと続く。
18世紀の長大なダ・カーポ・アリアは廃れ、19世紀になるとナンバー・オペラの形式を残したまま「ソリタ・フォルマ」の形式へ。
ソリタ・フォルマ→常套形式の意。
当時のオペラのソリタ・フォルマは
重唱、アリア、フィナーレで構成。
さらにそれぞれシェーナ→アダージョ→テンポ・ディ・メッツォ→カバレッタやストレッタで構成。
ポストワーグナーの時代になるとナンバー・オペラから通作オペラへ。
音楽的時間(閉じた形式)よりドラマ的時間(開いた時間)の比重が大きくなる。
ライトモティーフ(回想モティーフ)が重要になってくる。
ポストワーグナーの1ジャンルとしてイタリアのヴェリズモ(自然主義の意)・オペラがある。
このように19世紀末、オペラの時間的流れはより演劇に近くなった。
以上、幾つものオペラを例に取り上げられていました。中にはヴェルディの椿姫の有名なアリアも。
(※この曲、次回オタマトーン動画でご紹介します~)
次回がラストです。