子供の情景から今月紹介いたしますのは、トロイメライです。
シューマンと言えば、ですね。
トロイメライは夢という意味、ドイツ語の「トラウム（夢）」から派生したそうです。
子どもの頃の夢のおはなしなのか、未来に胸膨らませた夢なのか、それは受けとる人が自由に感じ取っていいんだと思います。
短い小さな曲ですが内容はぎっしり、きちんと弾くのは難しいです。
二本の手で何役もこなさなくてはなりません。
浮き立たせたいフレーズはどこ？
和音のバランスは？
センスよく聴こえる自然なルバートって？
装飾音は速い？遅い？どちらがこの曲に合ってるかな？
その音、右でとる？左でとる？
左右の橋渡しが自然に聴こえるかな？
和声の色合いが変わったことに気づいた？
不安を抜けて、調が変わって目の前が拓けたのわかった？
シューマンは出だしのCの音、
4分音符で書いたところ、8分音符で書いたところ、装飾音で書いたところと書きかたを変えています。
どうやって弾きわけよう？
いろんなトロイメライがあっていいと思いますが
あなたの考えをぜひ音にしてみてくださいね。
美しく素敵な曲であると共に、とても勉強しがいがある曲です。
