tomokoせんせいの「少し」ためになるピアノブログ

ピアノ先生歴20ン年のお母さん先生のブログです。右手2の指にジストニアを持ちつつも、9本指で演奏活動もしています。ピアノの上達はもちろん、子どもたちの心の成長のお手伝いができたら、と日々レッスンに取り組んでいます。

西洋音楽史を学ぶ 10「啓蒙主義の広まりと古典派」

今期勉強している西洋音楽史、こちらで復習がてらまとめさせていただいています。今日は第10回。

バッハの音楽は複雑すぎると批判を浴びた→シャイベによるバッハ批判
18世紀半ばには、バッハの末息子、ヨハンクリスチャンバッハに代表されるギャラント様式(=雅、洗練された)の楽曲が栄えた。
近年では前古典派と呼ばれる。
その特徴はホモフォニーと重なる。

この音楽の変化の背後には17世紀末から18世紀に広まった啓蒙主義がある。
啓蒙とは暗闇を光で照らすこと→暗闇(=無知)を光(=知識や理性)で排除→自然で明晰なものが尊重される

音楽が富裕層から市民へ門戸が開かれていく。

前古典派を経て円熟を迎えるのは1780年ごろ(ハイドンモーツァルトベートーヴェンなど)
宮廷音楽家から自由芸術家という立場へ。

古典派の特徴→ホモフォニー優位、楽節構成(2小節単位で規則的)、ソナタ形式(主題の複数性)

古典派における重要なジャンルとして交響曲が挙げられる。
その起源はバロックのイタリア・オペラの導入曲であるイタリア風序曲
ハイドン初期は急ー緩ー急の3つの楽章で構成、やがてメヌエットが挿入され4楽章構成へ。
楽器編成も拡大していく。
タイトルを持たない絶対音楽

モーツァルトバロックの研究もし、バッハの音楽を取り入れるなど、ホモフォニーを基調としつつも前時代からの連続性も読み取れる。

古典とは後世の手本となるような一級品を指す。

楽譜を通じた作品の流布が広まり、作品を創造する作曲家とそれを演奏する演奏家との分業。

一方でバロック以前の音楽は後世に発見されるまで一度ここで忘れ去られることになる。

チェンバロからピアノへのシフト。

第10回はここまで。
奇しくもピアノがフィーチャーされたところで第11回へ続きます。